時代の流れ
経済産業省から『DXレポート ~ITシステム「2025年の崖」克服とDXの本格的な展開~』が世に出されてから「2025年の崖」や「DX」の言葉を頻繁に目や耳にすることが増えている。
講演やプライベートセミナーも多い。
「2025年の崖」とは、作った技術者も年をとり引退しブラックボックス化した既存システムが残ってしまった場合に想定される競争への遅れや経済の停滞などを指す言葉で既存の基幹システムを新しくする必要があり、これに遅れた企業は多くの事業機会を失うと言う恐ろしい内容だ。
レガシーシステムからはさっさと移行しようぜってこと。
話は変わってソフトウェア開発会社もレガシーな会社かモダンな会社かで顧客からのモテ度が違う気がしている。
会社のキャラクターを独断と偏見で3つの要素で分けてしまうと下記のようになる。
- 契約 (準委任や派遣 or 請負、もっと言うと客先常駐か自社受託か)
- 技術 (レガシー or モダン)
- 工程 (上流 or 下流、要は元請けなのか下請けなのか)
これらの中で何を変えたくないのか?その為には何を変えなくてはならないのか?
優先順位は?、で何となくその会社がどんな会社かイメージが付きやすい。
これらの外側に売上重視or趣味(こだわり)重視、拡大重視or内輪(の満足度)重視、自社サービスなどがキャラクターを決める要素としてあるかと。
メディアの紹介でキラキラしているように見える会社は、「自社サービス」&「自社受託&モダン&上流」な会社だと思うけど、周りを見渡してもそんな会社は多くはないなと。と言うか滅多にないなと。
出来ている会社を見てみると時代の流れに追随が出来ている一部の会社だけ。
時代の流れのどこに追随出来ているのかと言うと依頼内容や発注者の変化への追随だと感じる。
ひと昔ふた昔前は大量生産大量消費&右へ倣えの時代、今は多品種少量生産&多様化の時代。
ひと昔ふた昔前は業務の省力化の為、今は新たなビジネスをスピーディーに始める為。
ひと昔ふた昔前は企業のシステム部門のエンジニアが顧客担当者、今はユーザー部門のエンジニアではない人達が顧客担当者。
そうなると見えない裏側のロジックの話や専門用語の技術話よりも見える「UI/UX」や「ビジネスモデル」を一緒に考えてくれる会社が発注者からするとありがたいし、そもそもそこに力を入れないと顧客担当者に有効な提案が出来ない。
以前は顧客担当者も開発会社もエンジニア同士なので極端な話をすると見積書だけで事足りた。
だが、今は当たり前の話だがどうすれば実現できるかの担保を見える形で示さないとならない。
この変化に追随出来ている、要するに顧客との接し方と自分たちが提供できる価値を変革出来ている会社が「自社受託&モダン&上流」の会社としてやっていけている気がしてならない。
「だめなITベンダー・SIerの行動特性」の題名で素晴らしく分かり易く書いてあるブログが下記ではないかと。
「時代の変化に追随出来ていない旧来の会社」≒「だめなITベンダー・SIerの行動特性」と自分は受け取った。
弊社もこれじゃいかん!!と補完しあえるパートナーとタッグを組んで、コンペに参加しプレゼンして案件の受注を目指すようになった。
最初はダメダメだったが、上場企業の案件をプレゼンで獲れた時はPMの達成感も非常に高く、開発が大変な時も自分たちが一から獲った案件なので苦労のし甲斐があるとのこと。
先は長いが「自社受託&モダン&上流」なキラキラしたモテる会社になれるように頑張っていこう。